メラトニンが生成される仕組みについて解説しています。

メラトニンが生成される仕組み

重要な栄養素トリプトファン

メラトニンは、別名で睡眠ホルモンとも呼ばれているものです。

このホルモンが多く分泌されると、脈拍や血圧、体温などが下がっていったり、副交感神経が優位になって気持ちが落ち着いてきたりして、身体と心が眠りにつきやすい状態に整っていくことから、このように呼ばれています。

不眠症などの入眠障害の改善に役立つとして、医療現場でも注目されているホルモンです。

このホルモンが生成される過程では、トリプトファンとセロトニンが重要な役割を担います。
どういうことかと言うと、トリプトファンがセロトニンを経由して、最終的にメラトニンになるのです。

トリプトファンは、必須アミノ酸に分類されている成分です。
人の体内で生成することはできないため、食品から摂取することになります。
タンパク質に含まれている成分であるので、肉や乳製品などを摂取すると効率良くトリプトファンを摂取することが可能です。
1日の成分摂取量としては、500から600ミリグラム程度を目安にすると良いでしょう。
こうして十分に摂取したトリプトファンは、脳に運ばれていくとセロトニンを生成するための材料になります。

セロトニンは昼間に良く分泌される

セロトニンは昼間に良く分泌される脳内物質です。
なぜ昼間に良く分泌されるかと言えば、セロトニンが分泌される上で、2,500ルクス以上の強い光を浴びることが重要だからです。
蛍光灯などの人工的な光ではどんなに光が強いタイプのものでも1,000ルクス程度の光を得られるだけとなっています。
その点、太陽光の場合は、くもりや雨などで日が出ていない場合でも10,000ルクス、晴れている場合なら20,000から30,000ルクス程度の光が得られるんです。
ですから、太陽が出ている昼間の時間帯に、セロトニンが活発に分泌されるというわけなんですね。

そうして分泌されたセロトニンが、松果体という脳内器官にてメラトニンを生成するための材料となってくれるのです。

ちなみに、「昼間にセロトニンが活発に分泌され、それを材料にメラトニンが生成されるとすると、昼間にこのホルモンが生成されて眠気を催すことになってしまうのではないか」という疑問を持つ方もいらっしゃるでしょう。

でも、結論から言えば、そういうことは起こらず、夜9時以降の夜間に活発に生成されるようになっています。
なぜなら、このホルモンを生成する器官である松果体は視神経と繋がっているため光を感知することができるので、光が弱まって暗くなったタイミングを見計らってメラトニンの生成を開始してくれるようになっているからです。